Roundabout Motorcycles ラウンドアバウト モーターサイクルズ

兵庫県 姫路市 トライアンフ TRIUMPH 英車 バイク

直す価値

新品が手に入るものや市場にまだまだタマ数のあるパーツは良いのですが、絶望的に枯渇しているものは何がなんでも直すか、いっそ記憶から消して無かったことにするかの二者択一になります。

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泣く子も黙る58年スタンプ、ファーストボンネ初期ヘッド。トロフィーキャスティングが残っているがボンネヘッドという非常にレアな一品。
この手の修理の場合、記憶から消し去るという行為は神の教えに背く行為なので、なにがなんでも直すという一択となります。

因みに燃焼室がシリンダースリーブが嵌まる段付きになっていて同じくシングルキャブキャストでツインキャブ切削という57年オプションT100用デルタヘッドは更に鬼レアで私は見たことありません。

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シートリングとヘッドボルト穴が近すぎるために起こる8スタッドのクラック。クラックに対するアプローチは諸説ありますが、一般的にはクラックそのままでスリーブだけ入れるという手法が広く認知されています。が、完全には直りきらず、微細なエア吸いからデトネ起こしてピストン粉砕といった話もチラホラ聞きますので、しっかり直したいところです。

今回、スリーブは元々入れられていたので再度入れておりますが、その前にシートリングを一度外し、クラック部分を限界まで追い込み、開先をとって最先端技術にて修復しております。その後は新たなシートリングを入れていますので、バルブステムの突き出しもほぼ工場出荷状態に戻っており、当然セット長も均等になっております。
ただ、この修復方法には一つ問題がありまして、それは請求書の金額を見た途端に、吐き気、頭痛、発熱などの諸症状が表れてくるといったところでしょうか。最悪の場合は死に至るなどの噂もありますが、真偽のほどは定かではありません。

ついででアレですが、別体ボンネのバルブスプリング、パーツリスト上はカートンパック102(E3001、3002)いわゆるホワイトスポットのレーシングスプリングになっておりますが、パーツリストを鵜呑みにしてスプリングを新品に交換した場合、セット荷重が40キロを超えてきますので、ロードユースではトゥーマッチどころか色々不具合が出る可能性があります。工場出荷時からずっとヘッドに組まれていたようなスプリングはヘタって35キロぐらいになっていると思いますが、ケースバイケースでしょう。

かといって6T、TR6、T110、T100などのCP5(E1487、1488)の新品バルブスプリングを組んでも40キロほどの荷重になってきますので、この場合はユニットの99-7037を使用してボトムカップ下でシムによる調整がベストではないかと思っています。
正味、ロードユースだと30キロもあれば必要十分だと私的には思っております。


えーと、脱線してしまいましたが、とどのつまりは大枚はたいて折角直した貴重なパーツ、組み込みも細心の注意を払って出来る限り長持ちするようにということです。

とにかくやれることは精一杯やったぞと。
この後のヘッドの運命は神のみぞ知るといったところでしょうか。







  1. 2017/03/14(火) 22:09:05|
  2. 修理
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