FC2ブログ

Roundabout Motorcycles ラウンドアバウト モーターサイクルズ

兵庫県 姫路市 トライアンフ TRIUMPH 英車 バイク

危ういバランス

ルーカス。
プリンスオブダークネスではありますが、英車にとってコイツとは切っても切れない仲だったりします。

P1040593.jpg
最近、ルーカスがやる気を出してきている、というかおそらく以前にルーカスのモーターサイクル用パーツの権利を持っていたV社がやる気がないので権利がW社に移行し、豊富な資金力にモノをいわせて新商品もバンバン出しながら製造しているのではないかと推測しております。

P1040595.jpg
カタログなんかもやる気を感じますが、つまるところ何が言いたいかと言うと、今回はオルタネータの発電系について個人的に気になったことでも書いてみようかなということです。ダイナモに関しては根本的に内容が変わってくるのでまた別の機会にします。
んなこと知ってるよって人はスルーしてください。

60年代から70年代にかけてよくみかけるオルタネータステータコイルのシングルフェーズRM21、スリーフェーズRM24ですが、当店でも確かによく使っていて、あまりハズレパーツにあたるようなこともなかったりします。
で、当店の場合はレクチファイア&ツェナーダイオードはやめてソリッドステートのレギュレータを使うことが多いのですが、実はこのあたりを新品に交換したとしても車両の電装類とのバランスが結構重要で、なんならそのバイクに乗ってる人の普段の乗り方とかもかなり影響してきます。
ヘッドライトなんかをカスタムしてH4の55/60Wのバルブを入れて夜ばっかり乗ってたりするとバッテリーがあがったりします。消費電力に対して発電量が追いついてなかったりするわけですが(乗り方にもよる)、じゃあ発電量を多くするために16AのRM23やセルモデル用RM24ハイアウトプットバージョンの14.5Aを入れれば解決するかというとそうでもなかったりします。

問題はバッテリーです。バッテリーは電源だと思っている人が大半だろうと思いますが、もちろん電源という側面もありますが、どちらかというと緩衝材の役目だと私は思っています。発電された電気を一時的に受け止めているクッションのようなものです。
ユニットトライアンフの場合、最低でも7Ah、推奨9Ahのバッテリーを使うわけですが、この容量に対してRM23や24ハイアウトプットはバッテリーのクッション能力を超えて若干過充電気味になったりします。じゃあもっとでかい容量のバッテリーをということになりますが、バッテリーボックスに入らないので無理だったりします。ちなみにT140ESセル搭載モデルはもともと14Aのバッテリーが入っており(でかいバッテリーを入れるためにシートベースの形状も違う)14.5Aのオルタネータが入っています。

最近では小型軽量のリチウムイオンバッテリーもありますが、13.5Vぐらいかけてやらないとバッテリー自体に充電しないので気をつける必要があります。RM21のままでバッテリーだけリチウムイオンというのは全く充電されていなかったりするわけです。
あと、ハイアウトプットのオルタネータに交換した場合、それに対応したレギュレータを使用する必要があります。RM21の場合だと120W対応のレギュレータで十分ですが、ハイアウトプットの場合は200W近い容量のものが必要になってきます。

ハイアウトプットのオルタネータでもレギュレータが付いてたら過充電になんかならないでしょうと思った人もいるかもわかりませんが、ソリッドステートレギュレータの中にもツェナーダイオードが入っており、そいつがある一定の電圧を超えると逆流してトランジスタのベース電流が流れ、サイリスタで回路をショートさせて電気をオルタネータに戻して相殺するという仕掛けなので、そのスッチングまでに過充電になってしまっているように思われます。それとレギュレータが作動しているときに本体が熱を持つのは過剰な電気を熱エネルギーに変えて放熱しているとかではなくて、内部部品の作動による熱です。レギュレータ内部の部品は熱に弱いので、取り付けは風の当たりそうなところか、まわりに空間があるところが望ましいです。オルタネータとレギュレータ間の配線は非常に大電流が流れているのでコネクター部の接触不良なんかにも気をつけたいところです。

あと、別体時代の6Vの場合はレクチファイアのみでレギュレータが付いていなかったりするわけですが、ソレに関しては、バッテリは一定の電圧以上にはならないという特性を活かした仕様で、バッテリー自体がレギュレータの役目を果たしています。なので6V車にはやたらでっかいバッテリーが搭載されていたりします。

ルーカスRMシリーズのオルタネータは永久磁石であるマグネットローターがグルグル回って常に発電しているので、灯火類、バッテリーを含めたトータルバランスが重要になってきます。発電しないのも困りますが、し過ぎてバッテリーが爆発するのも困ります。
あと乗り方なんかも影響してきて、結構回して乗る人が昼間しか乗らなかったりするとレギュレータが常に作動しておりレギュレータ自体の寿命も短かったりします。

ではクラシックバイクではなく、普通に街中を走っている自動車なんかは大丈夫なのかといいますと、そもそもオルタネータの構造が違うの大丈夫だったりするわけです。
自動車のオルタネータは永久磁石ではなく、ブラシからスリップリングを介してロータに電気を流して磁化させるという方式をとっており、バッテリーの状態をモニタリングしながらロータに流す電流をICで制御して発電量をコントロールしているので(E3Lとかのダイナモも基本的にこの方式)、どこにも負担がかからないというわけです。

長々と書いてしまって、途中で自分でも何を書いているのかわからなくなってきましたが、まあ、ルーカスとは切っても切れないくされ縁ということで、難しいことも色々とありますが、発電系のバランスを大事にしつつ、周りの友人、知人、会社の上司部下、家族、恋人などとのバランスにも気を使いながら末永く楽しみましょうということだったりします。





  1. 2016/02/23(火) 22:51:07|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0

トラックバック

トラックバック URL
http://roundaboutmotorcycle.blog.fc2.com/tb.php/302-422ec4c7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Roundabout

Author:Roundabout
兵庫県姫路市にてトライアンフを中心としたクラシックバイクを展開。

〒670-0049
兵庫県姫路市元町113-1 
元町西ビル104

営業時間11:00~20:00
定休日 水曜日

電話&FAX
079-227-2871

メールアドレス
roundabout@gaia.eonet.ne.jp

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (10)
準備 (7)
修理 (106)
バイク (15)
ガッデム! (3)
作業 (93)
お知らせ (90)
イベント (23)
その他 (24)
戯言 (28)
パーツ (19)
FOR SALE (11)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR