Roundabout Motorcycles ラウンドアバウト モーターサイクルズ

兵庫県 姫路市 トライアンフ TRIUMPH 英車 バイク

危ういバランス

ルーカス。
プリンスオブダークネスではありますが、英車にとってコイツとは切っても切れない仲だったりします。

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最近、ルーカスがやる気を出してきている、というかおそらく以前にルーカスのモーターサイクル用パーツの権利を持っていたV社がやる気がないので権利がW社に移行し、豊富な資金力にモノをいわせて新商品もバンバン出しながら製造しているのではないかと推測しております。

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カタログなんかもやる気を感じますが、つまるところ何が言いたいかと言うと、今回はオルタネータの発電系について個人的に気になったことでも書いてみようかなということです。ダイナモに関しては根本的に内容が変わってくるのでまた別の機会にします。
んなこと知ってるよって人はスルーしてください。

60年代から70年代にかけてよくみかけるオルタネータステータコイルのシングルフェーズRM21、スリーフェーズRM24ですが、当店でも確かによく使っていて、あまりハズレパーツにあたるようなこともなかったりします。
で、当店の場合はレクチファイア&ツェナーダイオードはやめてソリッドステートのレギュレータを使うことが多いのですが、実はこのあたりを新品に交換したとしても車両の電装類とのバランスが結構重要で、なんならそのバイクに乗ってる人の普段の乗り方とかもかなり影響してきます。
ヘッドライトなんかをカスタムしてH4の55/60Wのバルブを入れて夜ばっかり乗ってたりするとバッテリーがあがったりします。消費電力に対して発電量が追いついてなかったりするわけですが(乗り方にもよる)、じゃあ発電量を多くするために16AのRM23やセルモデル用RM24ハイアウトプットバージョンの14.5Aを入れれば解決するかというとそうでもなかったりします。

問題はバッテリーです。バッテリーは電源だと思っている人が大半だろうと思いますが、もちろん電源という側面もありますが、どちらかというと緩衝材の役目だと私は思っています。発電された電気を一時的に受け止めているクッションのようなものです。
ユニットトライアンフの場合、最低でも7Ah、推奨9Ahのバッテリーを使うわけですが、この容量に対してRM23や24ハイアウトプットはバッテリーのクッション能力を超えて若干過充電気味になったりします。じゃあもっとでかい容量のバッテリーをということになりますが、バッテリーボックスに入らないので無理だったりします。ちなみにT140ESセル搭載モデルはもともと14Aのバッテリーが入っており(でかいバッテリーを入れるためにシートベースの形状も違う)14.5Aのオルタネータが入っています。

最近では小型軽量のリチウムイオンバッテリーもありますが、13.5Vぐらいかけてやらないとバッテリー自体に充電しないので気をつける必要があります。RM21のままでバッテリーだけリチウムイオンというのは全く充電されていなかったりするわけです。
あと、ハイアウトプットのオルタネータに交換した場合、それに対応したレギュレータを使用する必要があります。RM21の場合だと120W対応のレギュレータで十分ですが、ハイアウトプットの場合は200W近い容量のものが必要になってきます。

ハイアウトプットのオルタネータでもレギュレータが付いてたら過充電になんかならないでしょうと思った人もいるかもわかりませんが、ソリッドステートレギュレータの中にもツェナーダイオードが入っており、そいつがある一定の電圧を超えると逆流してトランジスタのベース電流が流れ、サイリスタで回路をショートさせて電気をオルタネータに戻して相殺するという仕掛けなので、そのスッチングまでに過充電になってしまっているように思われます。それとレギュレータが作動しているときに本体が熱を持つのは過剰な電気を熱エネルギーに変えて放熱しているとかではなくて、内部部品の作動による熱です。レギュレータ内部の部品は熱に弱いので、取り付けは風の当たりそうなところか、まわりに空間があるところが望ましいです。オルタネータとレギュレータ間の配線は非常に大電流が流れているのでコネクター部の接触不良なんかにも気をつけたいところです。

あと、別体時代の6Vの場合はレクチファイアのみでレギュレータが付いていなかったりするわけですが、ソレに関しては、バッテリは一定の電圧以上にはならないという特性を活かした仕様で、バッテリー自体がレギュレータの役目を果たしています。なので6V車にはやたらでっかいバッテリーが搭載されていたりします。

ルーカスRMシリーズのオルタネータは永久磁石であるマグネットローターがグルグル回って常に発電しているので、灯火類、バッテリーを含めたトータルバランスが重要になってきます。発電しないのも困りますが、し過ぎてバッテリーが爆発するのも困ります。
あと乗り方なんかも影響してきて、結構回して乗る人が昼間しか乗らなかったりするとレギュレータが常に作動しておりレギュレータ自体の寿命も短かったりします。

ではクラシックバイクではなく、普通に街中を走っている自動車なんかは大丈夫なのかといいますと、そもそもオルタネータの構造が違うの大丈夫だったりするわけです。
自動車のオルタネータは永久磁石ではなく、ブラシからスリップリングを介してロータに電気を流して磁化させるという方式をとっており、バッテリーの状態をモニタリングしながらロータに流す電流をICで制御して発電量をコントロールしているので(E3Lとかのダイナモも基本的にこの方式)、どこにも負担がかからないというわけです。

長々と書いてしまって、途中で自分でも何を書いているのかわからなくなってきましたが、まあ、ルーカスとは切っても切れないくされ縁ということで、難しいことも色々とありますが、発電系のバランスを大事にしつつ、周りの友人、知人、会社の上司部下、家族、恋人などとのバランスにも気を使いながら末永く楽しみましょうということだったりします。





  1. 2016/02/23(火) 22:51:07|
  2. 未分類
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理解度低め

ブログ書くのが面倒なのですが、書かないわけにいかないので無理やり更新しておきます。

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長らく店の奥で景色になっていたT140Vですが、SOLD OUTゆえに引っ張り出して進めております。最近、マトモなT140Vは国内においてかなり枯渇してきておりますが、世の中は意外と良さがわからない人が多いのでそういう人達は放っておいて良さのわかる人達だけで楽しみましょう。

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ものすごくわかりにくいですが、エンジンのネジ類なんかもかなりマトモで良かったりしております。トライアンフにおけるネジ類のマトモな感じを語って伝わる人は非常に少なく、私としては浜松に電話するぐらいしか方法がなかったりします。
VヘッドなのにEXスタブが!と気付く人も少ないとは思いますが、コッチのほうがいいに決まっているので取り付けました。

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だいぶ前ですが、750用スペシャルワッシャーを朝から旋盤で作りました。汎用でやると異常に時間がかかってしまうので、16枚作ってあきらめましたが、以前のやつとは形状を変更したことによりまずまず効果が期待できそうです。
このワッシャーの良さがわかる人は恐ろしく少なく、全国で数人かもわかりませんが、裏地に金かける的な考えが好きだったりするので努力を惜しまずにひたすら突き詰めていくのみです。





  1. 2016/02/18(木) 22:00:56|
  2. 作業
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休業のお知らせ

2月14日、15日は私用のため休業させていただきます。
申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

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細部に至るまで隙だらけだったバイクを隙が無いように組むのは本当に大変ですが、自分を追い詰めながら日々頑張っております。

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一瞬で直っていると見せかけて、実は膨大な時間がかかっているという事実が随所に存在しております。




  1. 2016/02/13(土) 20:27:21|
  2. お知らせ
  3. | トラックバック:0

ハマる時もある

ラストレス前田氏よりフリーペーパーが届きました。
店に置いてますので欲しい方はどんどん持って帰ってください。額に入れて壁に飾るとオシャレです。

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いつも精力的に活動している前田氏ですが、毎回こういったフリーペーパーを自腹で制作しているようで、非常に頭の下がる思いです。ひょっとしたらスゲー金持ちなのではと勝手に想像したりもしていますがどうなのでしょうか。

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で、今日はコイツで完全にハマりました。750のロッカーインスペクションカバーのボルトですが、組み立て途中におかしいことに気付きました。見事に斜めっており、尚且つインスペクションカバーが締めれる位置までネジが入っていきません。ネジ山を見る限りでは修理の痕跡もなく、無理やり締めた感じもないのでおそらくトライアンフで製造された時からこうだったのだろうと推測しております。

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わりと奥行きがあったのでヘリサートでイケるだろうと判断し、修理しました。真っ直ぐになって、さて組み込むかと思いきや、トラップが仕掛けられておりました。ヘリサート修理の時は元の穴を基準にセンターを出してドリリングするのですが、そもそもソレがずれており、インスペクションカバーを当てると若干ずれて、カバーが付きません。
もともとは斜めに穴が開いていたのでギリギリでカバーが付いていたのですが、真っ直ぐにすると付かないという意味不明な事態に陥りました。分解前はワッシャーが平とスプリングの二重がさねで付いていたのですが、理由がわかりました。つまり、斜めで入ってカバーも付くけど、途中で止まるので上げ底的に二重に重ねていたというわけですね(本来は外径の小さいプレーンワッシャが一枚入るだけです)。

時間とヘリサートのコイルがムダになりました。明日、仕切り直してロウで修理することにします。ロッカーシャフトのOリングもムダになりますが、仕方ありません。

新車から信用出来ない箇所があるというのが英車だったりしますが、コレはちょっとどうなのかと思ってしまいました。
何事も勉強ですが。




  1. 2016/02/06(土) 21:54:50|
  2. 修理
  3. | トラックバック:0

再生産してない場合もある

トライアンフのパーツに関しては新品で殆どのものが手に入るのですが、一部無かったりする物もあり、NOSを狙っていくか作るかの二者択一の場合があります。

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別体ダイナモエンジンのクランクシャフトドライブサイドのナットは再生産がないので作ってみました。偉そうなこと言ってますが、私が作ったわけではなくその道の達人に作っていただきました。スタッドは再生産がありますが、リプロの材質が少し生っぽい感じなので、強度を上げる意味でついでに製作。右側のタンクマウントボルトはやむを得ぬ事情で製作。

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作らざるを得ないシリーズのボックスへと入っていきます。あれば買ったほうが早いのですが、ないものは致し方なく作るといった方向です。仕方ありませんね。

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こちらも当店オリジナルのW1ハンドルですが、また増産しました。特に作りたいわけではないのですが、これまたこのカタチのハンドルがこの世に存在しないのと、なぜか思ったより需要があるので作っているといった感じです。在庫は少々ございますのでお早めに。

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「作業も随時進めておりますよ感」を出すために画像を載せておきます。こういう作業は大変なわりに大変さが伝わらない典型といったところでしょうか。バツグンに面倒なのと緊張感がハンパないです。

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「コチラも進んでますよ感」を出すための画像。セット荷重があまりにもヘボ過ぎたので、交換したくなかったのですがバルブスプリングは交換いたしました。当然、シム調整にて荷重はIN、EX各々揃えてあります。汚れだけサッと落としだけのくすんだ色合いが経年を感じて良いです。

他の車両に関しても随時進めております。



  1. 2016/02/05(金) 22:11:15|
  2. 修理
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Author:Roundabout
兵庫県姫路市にてトライアンフを中心としたクラシックバイクを展開。

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