内燃機作業に出す前に、先にヘッドとシリンダーを塗装。切削油等で油まみれになるので先に塗っておいて、内燃機作業から戻ってきて剥がれているところは再度タッチアップします。


耐熱塗料のツヤ有り。おおまかにスプレー、細かい所は筆で塗ってます。塗り終えた後はヒートガンにて全体的に加熱してます。
本当はストーブの上にしばらく置いて焼付乾燥するのが一番良いのですが、夏のストーブ加熱は店内が地獄化することになるので、ヒートガンで加熱しました。
今回はツヤ有りで塗ってみましたが、半ツヤ、ツヤ無しもあります。
いきなりヤレた感を出すなら半ツヤ、超枯れた感じを出すならツヤ無しか。好みの問題ですね。
冷却性能を求めてガンコート塗装というのも一つの手ではありますが、予算というのもございますので、今回は私の手塗りです。

このエンジンのサンププレートは超レアパーツが付いてました。右側は私所有のWEBCO。左側のと比べるとなんだかショボく見えます。
しかも左側のはドレンプラグも付いてますし。
うーんかっこよすぎます。しかしながらレアパーツなら私も負けません。
よーし、これならどーだ!

別体用WEBCOオイルクーラーとモノブロック用のパーツ達。
なんですと?よく見かけるからレア度が低いですと?
それならこれはどーだ!

当時物フィンドロッカーキャップ。しかもBRITAX製NOS。
なんですと?よく似たレプリカがたくさん出回っているから珍しくないですと?
よーし、とっておきのやつでいくか…。
こいつで勝負だ!!

現行品とは違ってAP LOCKHEEDの刻印が入ったレース用キャリパー三本フィンタイプ。
深く沈んだ灰色が鈍い輝きを放っています。
しかもT140にポン付けできる左側用。市場価格も非常に高価。
なるほど、私がいくつになってもお金が貯まらないのはこの収集癖が理由だったわけですか…。
- 2013/07/28(日) 21:06:01|
- 作業
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エンジンO/Hの作業の続きです。洗浄、測定、チェック。
地味ですが重要です。
とりあえず特に問題なかったロッカーボックスだけ先に組んでおきました。

もちろん分解、チェック、スタッドはオイル漏れ対策、スピンドル部はフッ素Oリングで決めてSSTを使用して圧入。
油圧プレスを使用しますが、圧力過大になりすぎるのでプレスのハンドル部分は外して慎重に圧入します。手の感覚はやはり相当大事です。

クランクのタイミングサイドの先端に変形したのをリューターで修正した跡がありました。以前の修理時に誰かがハンマーで叩いたのでしょう。念のため旋盤にセットしてダイヤルゲージで測定。若干振れがありました。内燃機屋さんと相談して、芯出しの後にもう一度メインベアリング部支持にて測定してもらい、それから考えようと思います。この部分は潤滑システムの重要部なので無視できません。

左側エキゾーストのバルブガイドは動いていました。その前にクリアランスがきつ過ぎてバルブも軽く叩かないと抜けない有様。
鉄ヘッドにブロンズのバルブガイドはNGです。

コッターも全く違うモノが入っていました。右が純正です。
バルブスプリングのボトムカップはなぜか入っていませんでした。トップカラーもコッター部分のテーパー角度が違う何用かもわからないものが使用されていました。おまけにバルブも径が違うし。完全にデタラメです。

そんな中、米兵が上陸。

M4シャーマンに乗って登場。彼の通勤用車両で燃費がかなり悪いそうです。ノルマンディー上陸作戦か!?
D-DAYは一ヶ月ほど過ぎてますが…。

背後を空挺部隊に固められてヤバい状況の中、こちらはティーガーで応戦。一時的に辺りは砲弾の嵐に。
わけがわからない人は
「バンド・オブ・ブラザース」を観てください。DVD持ってますんで興味のある方はお貸しいたします。
きちんと返してくれる人限定です。
そんなこんなで作業は続きます…。
- 2013/07/23(火) 22:36:15|
- 修理
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少し前からエンジンO/Hでお預かりさせていただいている6Tサンダーバードの作業です。
ひとまず一気にエンジンを降ろして分解。

うーん…。

エンジンを降ろす途中の画像は全部撮り忘れましたので、蚊とり線香バラの香りの画像でごまかします。
なかなか良い商品だと思います。次はラベンダーの香りを試してみよう。

クランクケース分解の模様。
プラハンでクランクだのクランクケースだの叩くのも何ですので、セパレーターを使ってケースを分解します。
タイミングサイド側のセパレーターもあるのですが、やはり画像を取り忘れました。ユニットエンジン用、トライデント用もあります。
こういうものを適時作って作業すると全くもって儲かりませんが、きちんと作業したいので仕方なく色々と作ります。

分解完了。

ビッグエンドジャーナル部、メインベアリング部は減りもなく最高のコンディションでした。
スラッジチューブは今回がファースト開けでしたがスラッジは結構少なかったです。

と言ってもコレぐらいは汚れて散らかります。

ポンチング部分のネジ山がどうしても潰れているのでタップで修正します。このタップは今のところココとオイルタンクのフィルター部の2箇所でしか活躍しませんが、無いと非常に困ります。他に使い道があれば誰か教えて下さい。
この後は怒涛の洗浄、チェック、各部測定の嵐です。地味な作業が続きます…。
- 2013/07/19(金) 22:35:48|
- 修理
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昨日、NEW ORDER CHOPPER SHOW に行って参りました。当方、カスタムセンスがゼロなので勉強も兼ねてます。
しかしながら、見に行くだけでカスタムセンスが身につくということも無さそうなので、やはり今後もセンスゼロのままか…。
私の店は英車屋なので、どうしても英車ばかり見てしまいます。
ハーレーは色んな雑誌やブログで紹介されていると思うので、画像は英車中心ですが、載せておきます。



ブルーのグリップと見事な湾曲のハンドルがかっこよく、ショートなハードテールもバランス最高。
京都といえば
BLEEKERS さん。以前から随分とお世話になっています。オリジナルパーツの黒いベークマニホールドは品質最高で当店でも大活躍しております。

姫路でヴィンテージ・ハーレーといえば
ひかる二輪車商会 さん。
同じ姫路地区ということで、とても注目してます。
一通りバイクを見て回った後はイベントコンパニオンのオネーチャンがどうにも気になって、そればっかり見てました。
そりゃカスタムセンスも身に付かんわな…。
- 2013/07/16(火) 20:36:40|
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昨日、OFF LINE に行って参りました。出展ブースの数も多く、非常に充実していました。アメ車、ハーレー、国産、パーツ、物販、飲食、なんでもありです。行けばお目当てのモノが見つかる可能性大。
天候がイマイチでしたが屋内会場なので関係なし。
一部ですが、画像を載せておきます。




ワインレッドのトラは滋賀のBERRYBADS MOTOR CYCLEさん製作のトライアンフ。センス抜群です。
私ではこんなバイクは作れません。
当方、カスタムセンスゼロ…。

グラッドストーン日栄氏。この日も絶好調。T140,T120,オリジナルパーツなどを出品されていました。
最後までいることは出来ませんでしたが、Moat Tail Motorcycleの堀尾氏とお話させていただいたり、グラッドストーンのお客様と久々に会ったりと、個人的にはとても充実した一日でした。
9月29日、同じ会場(ポートメッセ名古屋)にて
NAGOYA SPEED AND CUSTOM SHOW 2013 が開催されますので、興味のある方は是非行ってみて下さい。
明日は
NEW ORDER CHOPPER SHOW に見物に行きますので、休業とさせていただきます。
- 2013/07/14(日) 22:34:12|
- イベント
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以前ご紹介したスタッドボルト部貫通ロッカーボックスの修正。作業中の画像、全部撮り忘れて一切ありません。
ちなみに直したのは一番左のスタッドボルト部分です。


ロッカーキャップのネジ山も埋めてから切り直しました。貫通しているというだけで、通常の倍以上の時間がかかります。いい加減な修理をするならやらないほうがマシなのではないかなと思ってしまいます。潔く程度の良い中古に交換するとか。色々方法はあると思います。
とにかくオイルの漏れないロッカーボックス、完成。
ちょっと話は変わるのですが、昨日来て頂いたお客様に、「さっき交差点の所にパトカーがいましたが、何かの取締りですかね?」と聞かれまして、その時は、「まあ国道なんでしょっちゅう白バイとかパトカーが取り締まってますよ」と返したのですが、後になってよく考えると、こりゃちょっとイカンかもなってことに気が付きました。
というのは、私も今までずっとそうしていたのですが、どうしても店の前にバイクで行こうとすると、10メートル程バイクで歩道を走行することになってしまうということです。
これは十分警察に捕まる行動であるということに気が付いてしまったので(気付くの遅い?)、以後これはやらないことにしようと思いました。歩行者と接触するリスクもありますし。
大変申し訳ないのですが、バイクでのご来店時は、歩道手前で降りていただき、少しだけ押して頂くということでよろしくお願いします。ちょっと面倒ですが、せっかく来ていただいたのに、警察に捕まってしまっては、切符切られる&罰金でテンションガタ落ちになると思いますので、
何卒よろしくお願いいたします。
道路に停めていただくのは問題ないので、バシバシ停めてもらって構いません。昼間は店の前は駐禁切られませんので。
余談ですが、「警察」で思い出したことがあります。
昔、友達に聞いた話なのですが、ローリングストーンズがツアー中、コンサートの直前に楽屋でドラッグをキメこんでいたところ、マネージャーか誰かが、「警察が来た!」と言い、メンバー達はあわててドラッグを隠したそうです。しかし実際に警察が来たわけではなく、THE POLICEが遊びに来ただけということで、メンバー達は爆笑したそうです。(聞いた話なので真偽の程は不明)

個人的にストーンズは「Let it bleed」、「メインストリートのならず者」が好きで、数百回は聴いています。
ポリスは初期のライブアルバムのパンクな感じが好きなのですが、メンバーに言わせると、その当時、パンクムーブメントだったので、レコード会社の意向でわざとヘタクソな演奏、ムダなシャウトを演じていたそうです。
完全に話が脱線してしまいましたが、最後にお知らせです。
13日土曜日はOFF LINE,15日月曜日はNEW ORDERに見物に行きますので、休業とさせていただきます。
よろしくお願いします。
長文、失礼いたしました。
- 2013/07/09(火) 22:15:47|
- お知らせ
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本日は早朝よりお越しいただきお疲れ様でした。少数ですがコアなバイクばかりが集まりましたので内容は濃かったです。マナーを守れる良い大人達ばかりが集まったので、ご近所様にご迷惑をおかけするようなことは一切無かったと個人的には思っております。

今まで知らなかっただけで、この辺りにも色んな面白いバイクに乗っておられる方がたくさんいるんですね。
一部ですが、バイクの画像です。





トライアンフも2台、ボンネとサンダーバード。神戸より来て頂きました。
2時間程で解散しましたが、その間中、自分の店の前であるにもかかわらず、なぜかずっとアウェー感があってオロオロしてました。
基本的には小心者ですんで…。
はたして次回はあるのかっ!(私は主催者ではないのでわかりません)
- 2013/07/07(日) 19:20:16|
- バイク
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本日、道を挟んで斜め向かいの自動車整備工場にちょっと用事で出かけてまして、そこのオッチャンと少し話をしながら自分の店のほうを振り返ると、いつの間にか店の前にコマンドが停まっておりました。
「イカン!お客様がほったらかしになっている、早く戻らねば!」と思い、オッチャンに「アディオス」と言って、天下の2国を急いで渡り、ソッコーで店に戻りました。

結構ご近所の方でして、姫路にもこんな綺麗なコマンドがあったのかとびっくりしました。オーナーの方とも色々お話が出来て、非常にナイスな一日でした。(お帰りになった後にすごい夕立があったけど大丈夫やったかな…)
しかし当店はノートンやハーレーやBMWの来襲はありますが、トライアンフの来襲はほとんどないです。こんな調子で大丈夫なのか?と不安になりますが、一晩寝ればそういうことは忘れるので、まあいいでしょう。
最近一気に暑くなったうえに、今日は扉を締め切って火を使う作業をやっていたので汗をかき過ぎてもう疲れました。
明日は早起きしないといけないので今日はもう帰ろうと思います。
こんな淡白なブログではイカンですが、明日の夜はドバッとアップするので、今日は勘弁してください…。
- 2013/07/06(土) 21:35:47|
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一度分解すれば、「見なかったことにするか…」というわけにはいかないところが一つや二つはあるものです。

例によってダメになりやすいユニット650のロッカーボックスのスタッドボルト部。こいつはヘリサートで修正してあるのですが、ヘリサートのコイルが飛び出してきています。

洗浄後の画像ですが、ありがたいことに見事貫通しています。余計に修理が面倒になるパターンです。

通常は画像の左側のように貫通していません。750のロッカーボックスは最初から貫通していますので、一旦スタッドボルトを外して、スレッド部分に液体ガスケットを塗ってからスタッドボルトを元に戻します。でないとオイルが伝って出てきますので。このロッカーボックスの場合、スレッド部に液体ガスケットを塗っても、ヘリサートコイルを伝ってオイルが出てきてしまいます。やはり埋めるしかないですね。

9本スタッドの真ん中のヘッドボルト。本来は5/16BSCYのボルトですが、8ミリの長いボルトを切断して、ダイスで山を切って作ってありました。芯がずれており、オフセットしてネジ山が切れています。誰ですか、こんないい加減なことをする人は。

右が純正ボルト、左がイカサマボルトです。ワッシャーもヘナチョコなのが入ってました。よく見ると長さも違うし。
というわけで、次の日曜日7月7日ですが、朝9時よりプチ・ブレークファストミーティングをやることになっています。10時には解散しますので、その後は自由にお出かけください。
少数のバイクしか来ませんが、普段あまりお目にかかることのないようなバイクも来ますので、冷やかしで来ていただいても構いません。
クルマや自転車、もちろん徒歩で来ていただいても結構ですので、ひとつよろしくお願いします。
このブログを見て、「じゃあひとつ行ってみるか」という人はほとんどいないような気もしますが、一応お知らせしておきます。
天気は良さそうです。
追記: 名前は、「bottom line」 vol.6 だそうです。vol.1~vol.5まで行ってないので、どんなんかよくわかりませんが…。
- 2013/07/04(木) 21:28:04|
- お知らせ
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一昨日のことですが、お昼ぐらいにグラッドストーン日栄氏より緊急入電がありました。富士スピードウェイからの電話だったのですが、ロブ・ノースのBSA・ロケット3がゴニョゴニョでムニャムニャ(詳しく書いていいのかどうかわからない)みたいな内容の電話でした。この辺りでどれぐらいLOCというレースが認知されているのかはよくわかりませんが、私も3回ぐらい出場したことがあるので、電話が終わってから心の中でレースというものに対してフツフツと湧き上がってくるものがありました(大体ロブ・ノースという言葉を聞くだけで鳥肌が立つ)。
過去にLOCに出場した時は、トライアンフ2気筒750で挑んでいたのですが、如何せんライディングテクニックがヘボく、付け加えて他の参加車両が異常に速いので、これはもうマシンを速いやつにチェンジして対抗するしかないと思い、トライデントT150を購入してレーサーを作ることにしました(3気筒は間違いなく速い)。購入したのはもう何年も前の話で、その後コツコツと1年程かけて現在の形までもってきました。

フロントダブルディスクにロッキードアロイキャリパー、前後18インチ、エンジンフルO/H、ロッカーアーム軽量化&重量合わせ、ライトウェイトチューブラープッシュロッド、ハイドの強化クラッチ&スプリング、プライマリーはチェーンドライブですが、ダンパーハウジングも軽量アロイ、クラッチハウジングも同様にアロイに交換し、さて特注で集合管作ってCRキャブをブチ込んだろうかなと思っていた矢先、冬の雪道でスリップして信号機に激突、マイカー廃車という出来事があり、レーサー製作は頓挫してしまいました。(それ以来、雪の日の移動は電車と決めている)

まあ要するに Slippery Sam レプリカが作りたかったわけですが、全く同じようにするのもちょっと違うなと思い、スタイルは似せながらも自分の好きなように作っていたわけです。ロブノースのトライデントはとても高くて買えないのと、3気筒はやったことがなかったのでエンジンを研究したいということもあり、ノーマルの74年式T150を選びました。

ちなみにT150のUK仕様ノーマルはこれですので、外観はだいぶん変わってますね。これはこれでかっこいいのでノーマルの雰囲気を残しながらレーサーを作ることも考えてはいましたが、どうせならスペシャルなやつを作ろうということでスラクストンタンクも探しまくってなんとか入手しました。ノーマルの前後19インチってのはレーサーには不向きですね。
他にもスペシャルなマシン達。

これがロブノース・トライデント。死ぬほどかっこいい。レターボックス・フェアリングに想いを綴った手紙を投函したくなる。

リックマン・トライデント。極悪オーラ全開、シビれる。

トライトン3気筒。海外では意外とメジャー。
基本的にスペシャルフレームモデルは高くて買えないので、ノーマルフレームで頑張って作っていこうかなと。あとはマフラー、キャブ、シート、バックステップか。金かかるところばっかり残ってるし…。
いつになるかわかりませんが、完成を夢見ながら製作を進めていきたいと思っております!
日本国内では意外と人気のないトライデントですが、海外では結構人気あります。いつか日本でも人気爆発みたいな日が来るかもしれませんので、今のうちに買っといたほうがいいかもしれませんよ…。
- 2013/07/02(火) 21:29:54|
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