Roundabout Motorcycles ラウンドアバウト モーターサイクルズ

兵庫県 姫路市 トライアンフ TRIUMPH 英車 バイク

今年も夏が来た

今日、長野県から電話でパーツに関する問い合わせがあり、きっと兵庫県南部とは違って涼しいんだろうなと思いました(その分、冬は大変でしょうが)。
ブログの更新が滞っておりますが、夏の間は暑いので滞り気味でいくことを先に宣言しておきます。
店にはちゃんといますのでご安心ください。

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時間が許すのであれば、夏の白馬などには行ってみたいものですが、ちょっと長野県は遠いかな。頑張れば石川県の白山ぐらいは行けそうな気がしますが、どうでしょうか。

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しかし現実は気温30度超過とヘドロオイルと錆汁ということです。

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過去にチェーンが切れてクランクケースを叩き割った痕跡ありで、樹脂で埋めてありますが、この状態では修理不可能。
よし、次行ってみよう。

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プライマリーカバースクリュー部分のケース側の破損。ココもこの状態ではきちんとした修理は不可能。
この手の修理はケース単体でやらないときっちり直らない。
よし、次行ってみよう。

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ダンパーユニットのスルーボルトが一本だけ反対向いていますが、どういうことなのでしょうね。

プライマリー開けるとホントにロクなことがない。

暑いので手短に3点ほど。

1:別体のプライマリーで自身が初めて開ける場合、良かったことは一度もない。
2:ユニット750はマシなものもありますが、650は消耗が激しいのが多い。
3:スモールユニットは軽二輪になっている車両が多いので、ウルトラノーメンテで酷い。

当店から販売した車両に関してはプライマリーは100%開けてチェックしております。
以上です。






  1. 2017/07/16(日) 21:01:14|
  2. 修理
  3. | トラックバック:0

プライマリーが酷い ユニット編

プライマリーが弱点なのは別体だけではなく、ユニットも同じ。
作りは別体よりマシですが、消耗はどんどんしていきますし、中には相当酷いものも。

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いや、コレは酷い。よくコレで走れてましたねと。
ハウジングセンターのリングが外れており、ガタが出ていたのも相まってハウジングごとズッコケてました。
ルーズローラーベアリングはキズまみれ、ダンパーハウジングのスプラインがわけのわからない段付き摩耗、ハウジングが棚落ちしているので当然プライマリーチェーンのテンションはダルダル、テンショナーロッドは玉砕寸前でオマケにマグネットローターにもガタが出ており吹っ飛ぶ寸前。

いわゆる、全滅というやつですね。

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例によってキックラチェットナットも緩んでおりメインシャフト動きまくっておりましたので、チェックも含めてミッションも全分解。

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私的にはこういうのは嫌い。

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バラす前から気づいておりましたが、クラッチのオペレーティングの角度が何かおかしい。

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過去に折れて溶接痕あり。角度がでたらめなことにより、クラッチケーブルも撚線何本かささくれておりました。

よし、全部やり直し!

このブログを見ながら、「俺のバイクは買ってから一回もプライマリー開けてないなー」 とか、「最近、クラッチに違和感があるなー」という人はチェックのために一回開けといたほうがいいかもしれません。

当然、私のバイクではないですし、無理強いはしませんので、オーナー様ご自身でご判断くださいませ。

トライアンフは遊びの道具であると同時に文化遺産でもあると私は思っています。
生かすも殺すもオーナー次第ですね。








  1. 2017/05/08(月) 21:56:31|
  2. 修理
  3. | トラックバック:0

プライマリーが酷い 別体編

トライアンフの弱点と言いますか、最も消耗の激しい部分はどこかと問われると「プライマリーです」と迷わず答えます。
皆さんあまり気になさっていないようですが、バラしてみると自分が思っているより蝕まれているのが現実です。

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クラッチの違和感、それはそろそろプライマリー開けとけよ、というシグナルです。
開けてビックリ、カバー外した瞬間に鉄の破片が大量に落下してくるということも絶対にないことではない。しかしこんな状況でも一応走れてしまうのが恐ろしいところで、気づくのも遅れてしまうという現実。
歯周病みたいなもんで、歯が抜けてからでは遅いってことですね。

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鉄くずの正体はクラッチハウジングのスポットで止めてある円状の板。こんなもんが外れるのかねと思いましたが、実際に外れているので外れるんでしょうね。クラッチスプリングは締めすぎですね、しかし。

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カバーはヘドロと鉄くずで汚いですが、大きなダメージはなくて良かったです。

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クラッチダンパー付近はガタガタでダメなので全部やり直し。当店オリジナルのS氏製作スペシャルワッシャーが活躍するところです。活躍の場を広げてますねー。
センターナットは緩んでおりました。ケミカル利用してちゃんと締めとけよ、ホントに。

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オルタネータの配線は後ろから出ており、スプロケットにやや接触気味で危機一髪。

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オイルシールの向きが逆。

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タブワッシャーは曲げたいのか曲げたくないのかわからん中途半端な感じで、ナットはトルク不足。

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キーは薄いやつが入っており、遠心力で外側に移動して全く引っかかっておらずローターはクランクシャフト上でフリー回転しておりました。発電してたのか?いや、してないだろうな、コレは。

全部やり直し決定。オーナーと相談の上、ついでにミッションもやり直し決定!







  1. 2017/05/08(月) 21:31:32|
  2. 修理
  3. | トラックバック:0

68年ボンネの修理

ゴールデンウィークは天気が良かったので皆さんバイクで出かけられることが多かったと思います。

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さて、そんなゴールデンウィークに岡山から当店に向かっている途中に何だか違和感を感じたものの、そのまま突っ切って店に到着する寸前でクラッチが切れなくなり、あえなくそのまま入院した68ボンネ。
ギリギリたどり着けたのが不幸中の幸いかと。
よくありがちな話ですが、キックラチェットナットが緩んでおりました。
タブワッシャがあるので完全に緩んでしまうことは少ないのですが、今回はタブワッシャごと緩んでしまっており、クラッチレバー握ってもメインシャフトと共にクラッチハウジングが動いてしまっていたということで、わりと珍しいパターン。

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「オイルも漏れてるのでインナーカバーまで開けときますよ」と言ってお預かりしたのですが、キックギヤのストッパーピンが鬼ユル手スポだったので、どっちみちインナーカバーは開けねばならんかったということです。

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一旦リーマーで穴を拡大したのちに嵌め合い3/100mmオーバーサイズのストッパーピンを旋盤で製作。カバー全体を程よく暖めてオイルリーク防止及びガチ固定のためにロックタイト嵌め合い用高強度を塗ってカチ込んでおきました。
簡単に書いていますが、まあまあめんどくさい作業だったりしますので、バラしたときにココが抜けていると気分が沈み込みます。

その他のパーツはコンディションもよろしい感じでしたので、底に溜まったヘドロを綺麗に清掃して、各パーツ達に「あと10年頑張ってこい!」と声をかけ、オイル漏れ対策を施して閉じておきました。

ゴールデンウィークも休まずに黙々と作業しておりましたので、どこか違う日にシレっと休んでやろうかなと目論んでおります。








  1. 2017/05/07(日) 20:34:02|
  2. 修理
  3. | トラックバック:0

心臓に悪いので寿命が縮む

だいぶん前にも一度書きましたが、わきの下に変な汗をかく作業ナンバー1の別体アロイシリンダーのタペットガイドブロック交換。抜く時は緩くなっていますので案外苦労しませんが、入れるときの緊張感はなかなかのものです。
逆に言うと、タペットガイドブロックがよほど傷んでいたり手で抜けるほど緩いとか、オイルがクランクケースから湧き上がってくるような場合を除けば交換しないほうが無難かもしれません。

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この部分、鉄シリンダー&鉄のガイドブロックのノリで行うと大変なことになります。簡単に言うと、嵌め合い1/100ミリぐらいでも挿入途中でアルミとアルミがカジってしまい、途中でロックしてにっちもさっちもいかなくなります。
因みに、プレスで無理矢理やるとシリンダーが割れる時があります。

さて、この緊張感半端ない作業を自分でやってみようという勇気のある方に、当店のやり方のネタばらしをしておきます。
このやり方が正しいかどうかは個人の判断にお任せします。

シリンダー側のガイドブロックが入る穴は楕円になっていることがままありますので、まずここに関しては必要最低限でボーリングして真円にしておきます。
タペットガイドブロックはオーバーサイズのモノを用意し、その穴に対してゼロゼロないしは1/100ミリマイナスに旋盤でサイズ調整をして、ついでにOリング溝を設けます。その後で接触面のみカジリ防止でハードアルマイト加工(すごく高いけど)で太らせ、穴に対して1/100~15/1000ミリオーバーに仕上げます。

で、ココからは挿入の作業です。
シリンダーに対してタペット穴がキッチリ並行の位置を決めてシリンダーとタペットガイドブロックにサインペンでずれないようにマークしておきます。

挿入する前にシリンダー全体を素手では到底持てないぐらいまで加熱しつつガイド穴を局所的に加熱し、タペットガイドブロックはOリングをセットして常温のまま置いておくか、もしくは冷蔵庫で冷やしておきます。
シリンダーが完全に温まったところでタペットガイドブロックにオイル漏れ保険で液体ガスケットを塗り、マーキングがずれないように一気に入れます。熱が一瞬で伝わるので挿入の時間は1秒以下です。

そしたらわきの下は変な汗をかいてます。

我こそは!と思う別体T100、TR5のオーナーの方は挑戦してみてください。あと、トライデントもそうですね。
私はこの作業をやるたびに寿命が縮むのであまりやりたくはありません。

以上、ネタばらしでした。

※画像のシリンダーの下に敷いている木枠は町田スペシャルツールといいまして、ベース面に角度がついておりタペットガイドブロックが垂直になる工具です。
高知県にしか売っていません。







  1. 2017/04/06(木) 20:49:47|
  2. 修理
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兵庫県姫路市にてトライアンフを中心としたクラシックバイクを展開。

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