Roundabout Motorcycles ラウンドアバウト モーターサイクルズ

兵庫県 姫路市 トライアンフ TRIUMPH 英車 バイク

破壊が進む

この世に永遠は無い。

人間が歳をとるように、同じように見える自然の風景も実は少しずつ変化しています。
山は崩落し、川の形状は土砂等で微妙に変化していっているのが事実です。
永遠というのは人間が生み出した非常に勝手な思想かと。
たまに耳にする永遠の愛なんて言葉は、北極圏でも瞬時にヘソで茶が沸くでしょう。

ストロベリー・フィールズ・フォーエバーはなんとなく永遠な響きがしますが、それすらも勝手な思い込みなのではないかということを今は感じています。
ジョン・レノンの存在に救われた人は数知れずといったところですが、かく言う私もその一人だったりします。(どうでもいいですが)

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T140は最も燃料タンクに負担がかからないタンクマウント方式を取っていますが、それでも割れてしまうというのがトライアンフの振動の恐ろしい所。乗れば乗るほどどこかがおかしくなっていくという破壊振動。この度は車検整備中に発見しました。
別体のタンクやユニット650のタンクなどは、昨今マトモな状態のものを見ることのほうが少ないので、時間の経過や走行距離の増加と共に全てのトライアンフの燃料タンクは破壊されていっていると考えて間違いなさそうです。オイルタンクもまた然り。

振動の具合から察するに、圧縮比は650で8:1、750は7.4:1ぐらいが望ましいのではと個人的には思いますが、皆さんパンチを求めてらっしゃるのと、650の8:1なんてNOSピストンしかないのでどのみち無理ではないか、という悩ましい問題が常にあります。

P1050237.jpg
キャップを開けると、わりとわかりやすい感じでクラック発見。
このタンクはオリジナルペイントが残る貴重なタンクですが、クラックが裏側だったのは不幸中の幸いです。

永遠の程度極上。
そんなものは無いってことですね。








  1. 2017/10/05(木) 21:02:33|
  2. 修理
  3. | トラックバック:0

SSTを作ってみた

特に書くネタも無いので、デジカメの中に保存されていた特殊工具の画像でちょっと書いてみようかなと。

P1050157.jpg
ギヤボックスのカウンターシャフト両サイドはブッシュ支持もしくはニードルローラー支持になっております。
そのブッシュや、ベアリングの場合だとスラストワッシャですが、それらの位置決めのピンがケース側とインナーカバー側に打ち込んであります。
ごくたまにですが、このピンがゆるくなっていたり、曲がっていたり、結構な破損をしていたりして修理せざるを得ない場面に出くわします。
インナーカバー側は楽勝ですが、如何せんケース側は厄介です。ミッションケース単体(ユニットの場合はクランクケース単体)になっている場合でも相当やりにくいので、何とかならんかなと考えて、だいぶ前ですが特殊工具を作ってみました。
画像のものは元のピンが不安なほど短かったので、別の位置にピンを設けるために元のピンは面一まで削ってあります。

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特殊工具をセットすることで、ハンドドリルで正確に穴を開けることが可能になります。任意の位置で小さい穴ににドリルを差し込んで開けるだけというものです。開ける穴の深さは経験と勘によるフィーリング作業になりますが、純正パーツのピンを使わずに市販のロールピンなどを使って後で削るパターンでやれば、よりお気楽な作業になると思います。

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御覧の感じでうまく修理することが可能です。ブッシュなりベアリングなりは先に抜いておかなければ特殊工具はセットできませんが、そのあたりのパーツは交換することが多いので、特に問題はないと思います。

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反対側は位置を固定できるようにボルトで締めれる構造にしてあります。ボルトが無駄にUNFですが、当店の場合、ミリネジよりもインチネジのほうが圧倒的に在庫が多いので、必然的にこうなってしまいます。

この特殊工具、死ぬまでにあと何回使うのだろうかという疑問はありますが、店内には購入したものの一回も使用したことのない工具やパーツもありますので、それに比べればどうってことなかったりします。




  1. 2017/09/28(木) 20:50:52|
  2. 修理
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今年も夏が来た

今日、長野県から電話でパーツに関する問い合わせがあり、きっと兵庫県南部とは違って涼しいんだろうなと思いました(その分、冬は大変でしょうが)。
ブログの更新が滞っておりますが、夏の間は暑いので滞り気味でいくことを先に宣言しておきます。
店にはちゃんといますのでご安心ください。

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時間が許すのであれば、夏の白馬などには行ってみたいものですが、ちょっと長野県は遠いかな。頑張れば石川県の白山ぐらいは行けそうな気がしますが、どうでしょうか。

P1050201.jpg
しかし現実は気温30度超過とヘドロオイルと錆汁ということです。

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過去にチェーンが切れてクランクケースを叩き割った痕跡ありで、樹脂で埋めてありますが、この状態では修理不可能。
よし、次行ってみよう。

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プライマリーカバースクリュー部分のケース側の破損。ココもこの状態ではきちんとした修理は不可能。
この手の修理はケース単体でやらないときっちり直らない。
よし、次行ってみよう。

P1050205.jpg
ダンパーユニットのスルーボルトが一本だけ反対向いていますが、どういうことなのでしょうね。

プライマリー開けるとホントにロクなことがない。

暑いので手短に3点ほど。

1:別体のプライマリーで自身が初めて開ける場合、良かったことは一度もない。
2:ユニット750はマシなものもありますが、650は消耗が激しいのが多い。
3:スモールユニットは軽二輪になっている車両が多いので、ウルトラノーメンテで酷い。

当店から販売した車両に関してはプライマリーは100%開けてチェックしております。
以上です。






  1. 2017/07/16(日) 21:01:14|
  2. 修理
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プライマリーが酷い ユニット編

プライマリーが弱点なのは別体だけではなく、ユニットも同じ。
作りは別体よりマシですが、消耗はどんどんしていきますし、中には相当酷いものも。

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いや、コレは酷い。よくコレで走れてましたねと。
ハウジングセンターのリングが外れており、ガタが出ていたのも相まってハウジングごとズッコケてました。
ルーズローラーベアリングはキズまみれ、ダンパーハウジングのスプラインがわけのわからない段付き摩耗、ハウジングが棚落ちしているので当然プライマリーチェーンのテンションはダルダル、テンショナーロッドは玉砕寸前でオマケにマグネットローターにもガタが出ており吹っ飛ぶ寸前。

いわゆる、全滅というやつですね。

P1050094.jpg
例によってキックラチェットナットも緩んでおりメインシャフト動きまくっておりましたので、チェックも含めてミッションも全分解。

P1050096.jpg
私的にはこういうのは嫌い。

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バラす前から気づいておりましたが、クラッチのオペレーティングの角度が何かおかしい。

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過去に折れて溶接痕あり。角度がでたらめなことにより、クラッチケーブルも撚線何本かささくれておりました。

よし、全部やり直し!

このブログを見ながら、「俺のバイクは買ってから一回もプライマリー開けてないなー」 とか、「最近、クラッチに違和感があるなー」という人はチェックのために一回開けといたほうがいいかもしれません。

当然、私のバイクではないですし、無理強いはしませんので、オーナー様ご自身でご判断くださいませ。

トライアンフは遊びの道具であると同時に文化遺産でもあると私は思っています。
生かすも殺すもオーナー次第ですね。








  1. 2017/05/08(月) 21:56:31|
  2. 修理
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プライマリーが酷い 別体編

トライアンフの弱点と言いますか、最も消耗の激しい部分はどこかと問われると「プライマリーです」と迷わず答えます。
皆さんあまり気になさっていないようですが、バラしてみると自分が思っているより蝕まれているのが現実です。

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クラッチの違和感、それはそろそろプライマリー開けとけよ、というシグナルです。
開けてビックリ、カバー外した瞬間に鉄の破片が大量に落下してくるということも絶対にないことではない。しかしこんな状況でも一応走れてしまうのが恐ろしいところで、気づくのも遅れてしまうという現実。
歯周病みたいなもんで、歯が抜けてからでは遅いってことですね。

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鉄くずの正体はクラッチハウジングのスポットで止めてある円状の板。こんなもんが外れるのかねと思いましたが、実際に外れているので外れるんでしょうね。クラッチスプリングは締めすぎですね、しかし。

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カバーはヘドロと鉄くずで汚いですが、大きなダメージはなくて良かったです。

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クラッチダンパー付近はガタガタでダメなので全部やり直し。当店オリジナルのS氏製作スペシャルワッシャーが活躍するところです。活躍の場を広げてますねー。
センターナットは緩んでおりました。ケミカル利用してちゃんと締めとけよ、ホントに。

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オルタネータの配線は後ろから出ており、スプロケットにやや接触気味で危機一髪。

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オイルシールの向きが逆。

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タブワッシャーは曲げたいのか曲げたくないのかわからん中途半端な感じで、ナットはトルク不足。

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キーは薄いやつが入っており、遠心力で外側に移動して全く引っかかっておらずローターはクランクシャフト上でフリー回転しておりました。発電してたのか?いや、してないだろうな、コレは。

全部やり直し決定。オーナーと相談の上、ついでにミッションもやり直し決定!







  1. 2017/05/08(月) 21:31:32|
  2. 修理
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兵庫県姫路市にてトライアンフを中心としたクラシックバイクを展開。

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